脱ペーパードライバー:運転席からの死角を減らす方法

運転席に座って周りを見渡すとき、窓から見える景色とミラーに映る景色以外全てがドライバーの死角となります。

しかし、死角を減らす方法はあります。それは、頭(体)を動かして見る位置を変えることです。首を左右に振るのはもちろんのこと、場合によっては、上半身を背もたれから離すほどの動きで見る位置を移動させます。スーパー目視です。

たとえば、フロントガラスの窓枠は、右左折のとき、目視確認するのに邪魔な存在となります。そんなときは、少し頭の位置を動かして見る位置を変えるだけで、窓枠の死角を減らすことが出来ます。

具体的には、例えば、ボンネットの先を見たければ、背もたれから背中を浮かせて、頭を高い位置にしてボンネットの先をのぞきこみます。右左の窓枠が邪魔なら、少し上半身を左右に振って窓枠の向こう側を確認します。

右左折時に横断歩道を渡ろうとする人や自転車を確認するときには、背もたれから上半身を大きく起こして左右を目視することもあります。

左右が見通せない交差点では、停止線の手前で一旦停止した後、ハンドルを抱えるようにしてフロントガラスに頭を近づけ、左右をのぞき込むようにしながら、左右が見通せるところまでゆっくりと車を進めます。ルームミラーやドアミラーに写る景色でさえ、少し視点をずらせば、より広範囲を確認することができます。

背中を背もたれから離すという行為は多少なりとも腹筋を使うので、つい億劫になりがちです。でも是非、体を動かすことで死角を減らしてください。

上記以外にも、体を動かすことで死角を少なくできる場面はあります。たとえば、先の見通せないカーブでは、頭をちょっと傾けて遠くを覗き込むことで、多少でも見通しが良くなります。この多少の違いが安全運転に大きく影響します。

注:慣れないうちは、大きく体を動かすのは、クルマが停止しているか徐行しているときにしてください。背もたれから上半身が離れると体が不安定になり、ハンドル操作に悪影響を及ぼすことがあります。

見る位置を変えて死角をなくすというのは、当たり前といえば当たり前なのですが、実際どれだけの人が実行できているかというと、これがなかなかできていないようです。多くの人が、無意識のうちに死角になっている部分を見えている部分から予測します。

悪いほうに予測すればいいのですが、見えないものは存在しないと思いがちです。そしてほとんどの場合、何事もなく済んでしまうので、それが習慣になっていきます。そしていつか事故を起こすことになります。日ごろから、見えないものは信じない、見えないなら見えるように努力する。それが防衛運転です。是非習慣にしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ

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