安全な左折のしかた

交差点で左折するときに、上手く左折できない人が時々います。普通にできる人からしたら、えっ、どういうこと?と思うかもしれませんが、もしあなたが上手くできないのであれば、いや、上手くできると思っているあなたにも新たな気づきがあるかもしれません。以下の記事があなたのお役に立てば幸いです。

1 車両感覚の欠如で左に寄り過ぎてしまう
左折の苦手な人の特徴として、内輪差のことはわかってはいても、左折中や直後に左に寄り過ぎて、左の障害物に接触しそうになることが挙げられます。
そんな人は、左折の最中にも左ドアミラーを見ることで、ミラーに映る自車両の左側面と障害物とのスキマ、周辺視野で障害物(ガードレールや建物など)と近づき過ぎていないかを確認することができます。見落とした自転車や歩行者を再確認するためにも、ぜひ習慣にしてください。また、後で述べるように、ゆっくりと左折することも大切です。

2 左後方の車両をブロックしようとして交差点手前で左に寄るのは間違い⁉
しっかりと後方を確認してからでないと、寄せた瞬間に接触事故を起こす可能性があります。
自動車学校で、左折時にはできるだけ左に寄るようにと教わっているので、どんな状況でも左に寄せようとする人がいます。
寄せるときには、しっかりとミラー(左ドアミラーとルームミラーの両方)で後方を確認し、かつ死角になる8時の方向を目視してからがセオリーです。
何も考えずに、交差点手前で左に寄せる癖をつけてしまうと大変なことになります。

ミラーで確認した時に、バイクなどの車両がいた場合は、決してその車両をブロックするようなことはしません。その車両の動きを観察して横をすり抜けようとしていないのが確認できるまで左に寄せてはいけません。

3 煽りハンドルをしないように
こちらをご参照ください(危険なあおりハンドル、なぜなくならない?)

4 巻き込み防止のために必ず左ドアミラーを見ることを忘れない
私は最低3回は見ます。1回目は左折する交差点の手前でウィンカーを出す直前、2回目は、左折のためにハンドルを切る直前、3回目は曲がっている最中。
左折の最中も周辺視野で8時の方向を目視します。直前には存在していなかった自転車が近くにいたなんてことはざらにあります。
左折するときに限らず、ハンドルを切るときは必ずドアミラーを見ることを習慣にする。習慣になると、ミラーを見ないと怖くてハンドルを切ることができなくなり、ハンドルを切るときは無意識にミラーを見るようになります。

5 ウィンカーを出すタイミングは大切
減速する少し前から左にウィンカーを出して、後続車に私は左折するので減速しますよという意思表示をします。減速してからウィンカーを出すのは間違いです。間違ってもブレーキを踏んでからウィンカーを出すようなことはしません。
ウィンカーやハザードランプは意思伝達の重要なツールです。右左折に限らず、減速する少し前から出すのがセオリーです。

こちらもご参照ください。(ウィンカーを出すタイミング)

6 左折した先の横断歩道に注意
当然、渡ろうとしている人がいれば一旦停止して歩行者を渡らせなければなりません。自転車に乗って渡ろうとしている人はこれに当てはまらないことになっていますが、軽車両は自動車から見れば交通弱者です。万が一を考えれば先に行かせたほうが無難です。

7 左折した先の対向車の渋滞に注意
クルマと車の間から人や自転車が飛び出すこともあります。万が一接触事故になった場合、時速30キロを超えると死亡率が高くなります。覚えておいてください。

8 交差点手前で一旦停止、あるいは徐行する際の注意

左折に限りませんが、対面する道路の左右からこちらに入ってくる車両の邪魔にならないように左に寄せなければなりません。上記ので述べたようなこともあるので注意が必要です。
しかし、すれ違えないほど狭い場合は、手前で左に寄せるようなことはしません。

9 左折は特にゆっくりとがセオリーです
左折は右折よりも小さい半径で曲がるため、より減速する必要があります。鋭角に曲がる場合はさらに減速します。
巻き込みや横断歩道の横断者のことを考えると、大きな交差点でも時速10~15キロくらいまで減速します。ほとんど徐行のレベルです。

見通しの悪い交差点では、左折したとたん車両が現れたなんてこともあります。また、ゆっくりと左折すれば、ハンドルの戻し遅れもカバーしてくれます。
素早く曲がって行く車を見て、自分もそうできる様になりたいと考えるのは早計です。”できる”のと”やらない”というのは別問題です。

最後に

いかがでしたでしょうか。細かく9つに分けて紹介しました。こんなにたくさん覚えられないという人もいるかもしれませんが、よくよく考えてみれば、当たり前で合理的なことです。少しずつでも常に意識していれば必ず習慣になります。ぜひこれらのポイントを参考に、安全な左折を心がけてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ

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