脱ペーパードライバー:クルマ社会はお互いのミスを補完して成り立っている

どんなベテランドライバーでも、うっかりすることはあります。いわゆるヒューマンエラーですね。それが即事故につながらないのは、もちろん運がいいということもありますが、人や他のクルマが止まってくれたから、避けてくれたからというのもあるんですよね。

もしこれが、こっちが優先だからといって何も考えることなく運転していたら、おそらくこのクルマ社会はとんでもないことになってしいます。

人は基本的に、自分が正しいとかに関係なく、実害を受けたくないと思って行動します。実際の事故では、相手が悪い場合でも自分の過失が0%ということは、もらい追突事故以外はほとんどありません。事故を起こせば怪我をするかもしれません。時間だって取られます。歩行者であっても、信号無視してきたクルマにはねられるのはイヤなので、そんなときは自分側の信号が青だって、危険なクルマに気が付いたら立ち止まりますよね。

しかし、人は運転が上手くなるにつれて傲慢になりがちです。他人の少しの間違いや、未熟な運転を許せない人、ゆずることが出来ない人が必ず出てきます。逆に言えば、そんな人たちが少なからず存在する車社会では、初心者やペーパードライバーはいつまでも他力本願でいると、いつか痛い目にあってしまいます。

人間社会でのゆずり合いは、人と人との衝突を緩和してくれます。積極的にゆずることで、言い争いやトラブルを避けることが出来ます。もちろん譲れないこともあるかもしれません。いや、時には譲らないほうがいいこともあります。

クルマ社会でも同じようなことが言えますが、そこでは譲らなかったことが事故につながり、時には人の命さえも奪ってしまいます。誤解してほしくないのですが、ルールに則って運転するのが原則であることに変わりありません。しかし、実社会ではルールでは判断できない場面に何度も遭遇すると思います。わかりやすいところでは、狭い道でのすれ違いや、道路の合流などがそれにあたります。

今の交通システムはいとも簡単に事故の起きてしまう不安定なシステムです。お互いが相手のミスを補完して成り立っているシステムです。あなた自身が、他人のミスを回避できる技能と思いやりを持てるドライバーになれば、必然的に自身の事故の確率は小さくなっていきます。

ルールは最低限の決まり事です。ルールを守っていれば大丈夫なんて思っていたら事故は無くなりません。人はミスをするという前提で防衛運転することが安全運転につながるのです。

運転が不慣れなあなたには少し難しいかもしれません。あなたはまだ、自分のミスを誰かに補ってもらう立場です。無理して譲る必要もありません。慌てなくて大丈夫です。ただ、今の交通システムはそういうものだということだけは覚えておいてほしいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ

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