脱初心者:積雪道路(雪道)の運転で気を付けること
2021年12月の記事に加筆訂正をしたものです。
名古屋市内でも、年に1度や2度は大雪が降り積もることがあります。できればそんな時は運転しないほうがいいかもしれませんが、そうはいかないこともありますよね。
私は岐阜育ちで、若いころからスキー場への雪道や、仕事でも頻繁に積雪の道路を走っていました。近年でも以前ほどではありませんが雪道を走ります。それでもやはり、積雪の道路を走るときはいつも以上に慎重になります。
よく言われるように、積雪の道路では「急」の付く動作をしないことが大切です。急発進、急ブレーキ、急ハンドルです。できれば、車や人がいないところで急の付く動作や急ブレーキを経験してみてください。雪上でのクルマがいかに制御できないかがよく理解できます。
雪の深い道路と、凍結している道路でも滑り方は違います。やはり怖いのは凍結路ですが、雪の下が凍結していることもあります。積雪道路を走っていたら、橋の上だけ凍結しているということはよくあることです。橋の上は凍結しやすいということを覚えておいてください。
積雪の後しばらくして、ほとんど雪が解けてしまったような道路でも、日が当たらないようなところは凍結しているところも少なくありません。先の見通せないカーブを回ったらいきなり凍結路が出てきたなんて話もよくあることです。
氷点下のような気温が低いときは、路面上は普通に見えても凍結していることがあります。疑ってかかるのがセオリーです。夜間は特に注意が必要です。
降雪時は視界が悪くなっています。いつも以上に注意が必要です。特に夜間はライトをハイビームにすると降雪が反射して前がよく見えなくなることもあります。そんな時は、ロービームにして、その見える範囲内で止まれるようにスピードを落として走ります。感覚的にわかると思いますが、濃霧の時も同様です。
上にあげたことはよく言われていることですが、それ以外にも注意しなければならないことがあります。それは「走るほどには車は止まらない」ということです。もちろんスタッドレスタイヤを装着しての状況です。
一度巡行速度で走り始めると、スリップをするような感覚もなく普通に走れてしまうので、ある意味感覚が麻痺します。スキーやスケートのように常に滑りやすいところにいるという感覚がなくなり、ブレーキを踏んだときに初めてスリップしやすいことに気が付くことも少なくありません。
スタッドレスタイヤの性能はかなり良くなり、以前に比べてかなり止まるようになったと思います。さらに、ABSが制動距離を縮めてくれます。でもやはり乾燥道路のようには止まりません。余談ですが、スタッドレスタイヤは夏タイヤと比べて、特に雨の日は滑りやすいので注意が必要です。
時々、雪道をハイスピードで走る車も見かけます。きっとスタッドレスタイヤを過信しているのでしょう。生活道路では、路肩を歩く人や自転車の転倒にも気を付けて、いつも以上に距離を取って通過することが大切です。
また、カーブでは遠心力の影響で外に膨らみやすくなります。雪道ではブレーキをかけなくても外側に滑っていく恐れがあります。カーブの手前で十分に減速し、いつもよりカーブの内側を走ることを心がけましょう。
やはり月並みですが、車間距離はいつもより長く、スピードは控えめにが基本ですね。そうするだけで、急の付く動作をしなくて済みますからね。
そして雪道走行に慣れたら、雪の山道を走ってみてはいかがですか、きっときれいな景色があなたを迎えてくれますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ