カーブを安心して曲がっていくためには

この記事は掲載間もないですが、多くの人に読まれています。よろしければ最後までお付き合いください。

少しスピードが出ている状態で、迫りくるカーブに緊張して大きく減速してしまうか、カーブを上手く曲がり切れずに外側にはみ出していく初心者は少なくありません。一口にカーブと言っても、60キロ制限の道路にあるような大きなカーブから、高速道路入口のアプローチ(ランプ)にあるような急カーブまで様々です。

カーブの曲がり度合いを一般的にアール(半径)で表しますが、アールの大きいほうがより緩やかなカーブとなります。今回はアールという概念とは関係のない、どこでも応用可能な熟練ドライバーが意識しているポイントをお伝えします。

以前、「ハンドルがふらつく・・」の記事の中でカーブの曲がり方を簡単に説明しましたが、基本は同じです。カーブのインコースを走る、視線はインコースへ向ける、そして「スローインファーストアウト」この3つです。では具体的に見ていきましょう。

  • 前方にカーブが迫ってきたら、ややインコースに寄せながらカーブに応じて減速します(スローイン)。

どの程度減速するかはあいまいですが、怖くない程度に減速するというのが一つの目安となります。カーブの途中で止むを得ず減速しなければならないときを除いて、カーブの手前であらかじめ減速しておくことがポイントです。

カーブの先が見通せないような場所では、特に山道などではカーブの度合い(アール)が途中で変わることもあるので注意が必要です。また、その先が渋滞していることや対向車がいきなり現れることも想定して、いつでも対処できる速度でカーブに進入することになります。また、見通しの悪い左カーブではインコース側に自転車や歩行者がいるかもしれないので、寄せ過ぎないことも大切です。

  • いよいよカーブに差し掛かる少し手前から、視線はインコース側の遠方に向けます。

いくら見通しが良いからと言って手前の道路が視界から外れるほど遠くを見るのは違います。慣れるまでは、距離にして2秒くらいの範囲※としておきます。見通しの悪いカーブでは見える範囲の一番遠くを見ることになります。(下の写真参照)

※車間距離を測るときの方法:先行車の後輪が道路の継ぎ目を通過した瞬間から自車の前タイヤがその継ぎ目を通過するまでの時間です。

  • ハンドルを切ってカーブを曲るときは道路のインコース、視線もインコース、そしてカーブの度合いに応じた速度を維持しながら、その視線の方へ向かっていくようにハンドル操作をします。

もちろん、速度が出過ぎて曲がり切れないなと感じた時は、ハンドルを切り足しながら、躊躇なくアクセルを戻すかブレーキを踏むなどして減速してください。ハンドルだけで上手く切り抜けようとしても大抵の場合上手くいきません。遠心力を侮ってはいけません。

ときには、片側2車線の道路もあります。そんなときはやはりカーブの内側となる車線を走る方が安心できます。あえて車線変更してまで内側車線に移る必要はありませんが、実際に走ってみるとよくわかります。

見通しの良い右カーブでは、明らかに対向車がいないときにセンターラインを少しショートカットすることでカーブのアールを大きくすることもできます。山道などで時々見受けられる走法です。あまりお勧めはしませんが、豆知識として覚えておくと良いかもしれません。

  • やがてカーブの終わりが近づいてきて、直線に戻り始める少し手前から少しずつ加速して速度を回復していきます(ファーストアウト)。同時に視線を直線道路の遠方に移していきます。

カーブを曲がっているときは、物理的に遠心力が外側に働いています。また、ハンドルには復元力があるので、カーブの途中で手を離すと真っ直ぐに戻ろうとします。つまりアウト側に膨らむことになります。カーブが強いと感じた時は、さらにインコース寄りを走ることを意識して、ハンドルをほんの少し強く握ります。そうすることでより安定して曲がっていけます。ハンドルの外側の手(左カーブなら右手)を前方へ少し押し込みながら曲がるという方法もありますが、こちらも慣れてきたら試してみてください。

基本は以上のようになりますが、下りはより大きな慣性と遠心力が働くので十分な注意が必要です。登りの方が圧倒的に楽で安全です。下りはしっかりと減速してよりインコース寄りを走ることを心がけてください。

赤〇に向かって進むことを意識してハンドル操作をする

最後に

 車幅感覚の劣後によって上手くインコースへ寄せられなかったり、アールに応じたカーブへの侵入速度の調整など、いろいろと曖昧な点はありますが、注意すべき点や理屈を知っていると早く上達できます。最初のうちは必要以上に減速したり、視線が近すぎてハンドル操作がぎくしゃくするかもしれませんが、何度も繰り返すことで必ずスムーズに走ることができるようになります。頑張ってください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ

Follow me!

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です