脱ペーパードライバー:高速道路の怖くない走り方①
ペーパードライバーや初心者の人は、高速道路走行が怖いという人が少なくありません。一般道路でもいっぱいいっぱいなのに、スピードが速い高速道路ならなおさらのことですね、よくわかります。
いっそのこと高速道路は走らないという人はそれでもいいと思いますが、高速道路は実は比較的安全な道路とも言えます。恐怖感だけでしり込みしてしまうのは少しもったいないような気がします。
もちろん、一旦事故が発生すれば、死亡事故の確率が高いというのもその通りなので、守らなければならないルールやマナーもあります。今回は、ルールやマナーはすでに分かっていても高速道路が怖いというあなたに、怖くならない運転のテクニックをお教えします。今回は本線への合流については割愛します。
第一に、高速が怖い人に共通するのは、目線が近いことがあげられます。具体的にどのあたりを見て走ればいいのかと言うと、これもスピードによって変わってくるのですが、時間で表すと4秒以上遠方を見ることをお勧めします。これは、先行車がいないときの時間です。
4秒の測り方は、前方から流れてくる道路のつなぎ目(白線の境目など)を自車の前タイヤがそのつなぎ目を踏みつけるまでの時間を数えます。
先行車がいるときは、先行車の後部を見て走ります。この時の車間距離は少なくとも2秒は取ってください。数え方はゼロ・イチ・ニです。それ以上車間距離があるときも、原則として先行車の後部を見ながら走ります。
二つ目が、前方に長く伸びる道路の轍(わだち)のベルトに自分の車のタイヤを乗せて走ることを意識する。先行車がいれば比較的わかりやすいのですが、いなくても、道路上に続く長いラインを想定してそれに合わせます。目線は遠くに合わせることを忘れないでください。
三つ目は、カーブしている道路の目線です。高速道路では急なカーブはほとんどないので、上記の方法で問題はありませんが、合流地点やインターチェンジなどでは大きく旋回する場面もあります。その際には、カーブの出口(赤丸)を見てください。カーブが強い箇所であまり遠くを見ると手前の部分が視界に入らなくなるので、カーブのR(アール:半径)によっても一概には言えませんが、手前の部分が周辺視野に入るようにしてください。
下の写真のように左カーブの場合は、右向きの遠心力が働くので左ラインよりを走ることで安心感が得られます。また、カーブ(左)がきついと感じるときはハンドルをほんの少しだけ強く握り、右手を軽く前方へ押し出すことで安定感が増します。
最初のうちは、スピードそのものが怖いと思います。ハンドルを握る手にも汗をたっぷりかくことでしょう。でも、不思議なことにスピードには徐々に慣れてきます。慣れてくると、少し余裕も出てきます。
高速道路上には基本的に人は歩いていません。飛出しもありません。車間距離をしっかり取って走ればこれほど安全で楽な道路はありません。最初は慣れた人に隣に乗ってもらって是非トライしてみてください。慣れてくると、これまでにない安心感と爽快感が得られるかもしれません。
高速道路走行に少し慣れてきたら、できるだけ間を置かずに練習走行を繰り返すことをお勧めします。クルマの運転はいつもそうですが、しばらく運転しないとせっかく慣れてもまた怖くなってしまうものです。ペーパードライバー、もしくは初心者のあなたならよくわかると思います。
私がレッスンした、ある若い女性は(高速道路は初めて)、走り出しはラインをまたいで走るほどの緊張ぶりでしたが、約2時間のレッスンだけで独り立ちし、今では仕事で高速道路を走り回っています。
これは、大げさな話ではなく実際の話です。あなたにもきっとできます。頑張ってください。
「高速道路の怖くない走り方②」で合流のコツを紹介しています。併せてご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ