脱ペーパードライバー:低予算で練習する方法
これまで長い間運転したことのない人が、必要に迫られて運転することになるのはよくあることです。今この記事を読んでいるあなたも、その一人かもしれませんね。そこで今回は、ペーパードライバーを克服する方法をネット上の情報とは少し変わった観点からご紹介します。
まずは、経験豊富な熟練ドライバーにアドバイザーとして助手席に同乗してもらいましょう。できれば、お金のかからない年配の親族や上司などがお勧めです。笑
まずは、タダで教えてくれる人へ本気度を示すためにも、ペーパードライバー向けの運転テクニックの書籍を購入し一通り目を通して予習(復習?)をしておきましょう。
「この通りにやれば必ず上達する 図解 運転テクニック」(日本実業出版社)、「ペーパードライバーのための虎の巻 運転テクニック おさらいBOOK」(永岡書店)なんかがお勧めです。
※「Reリーフ」のホームページには、この記事以外にも多くのお役立ち情報があります。是非参考になさってください。
あなたのレベルにもよりますが、最初は交通量の少ない道路へ移動して練習することをお勧めします。道路の選択は、いろんなところを走り慣れているアドバイザーにお任せしましょう。練習道路までの移動はアドバイザーに運転をしてもらうほうがいいかもしれませんね。
さて、アドバイザーの運転で練習する道路に着きました。さあ、ここからはあなたが運転手となります。
できれば、下の写真のような、助手席から操作できる簡易補助ブレーキ(ブレーキヘルパー)(商品の詳しい説明はこちら)があると安心して運転できるので一度検討してみてもいいと思います。ちょっとお高いですけど。新品で3万円くらい⁉ 手で操作するこのブレーキは、効きが良すぎるので助手席の人はちょっと練習が必要かもしれません。
●最初にシートとミラー(とハンドル)を合わせる(アドバイザーの意見、書籍参照)、これ結構重要です。
ここから詳細をご覧いただくことができます。
●交代するときは、一度エンジンをOFFにして、ゼロの状態から始めます。
エンジンをかけるときに、ブレーキを踏んでいなければならないとか、シフトレバーが”D”などに入っているときにはエンジンがかからないなどを体験しておく。一人で運転することになった時、エンジンがかからない!なんてことにならないためにもね。
実際にあった話ですが、ハイブリッド車でスタートボタンを押して発進しようとしたところ、ハンドルが動かなったというお問い合わせがありました。ハイブリッド車はエンジンがかかっていなくても動くことがありますが、ブレーキを踏まずにスタートボタンだけを押したときの状態と、通常の始動時(ブレーキを踏みながらボタンを押す)の状態が似ているため、わかっていないと間違えることがあります。非常にまれなケースかもしれませんが、絶対に起こらないとは言い切れません。
●ガソリンはちゃんと入っている?
意外と確認し忘れることが多く、途中で給油なんてことも。これはこれで給油の体験もできるのでいいかもしれません。
●これから走る道をグーグルマップなどで大まかに把握する
方向感覚を養うことができます。また、目的地があるときは全体を把握することが安全運転につながることもあります。
さて、準備ができたら、ブレーキを踏みながらエンジンボタンを軽くポンと1回だけ押します。エンジンがかかり少し緊張する場面ですね。シフトレバーを”D”(ドライブ)に入れて、サイドブレーキを外し、足をブレーキから離してアクセルをそっと踏んでいざ出発!
ここからは、アドバイザーの指示に従って、とにかく、ハンドル、アクセル、ブレーキ、ウィンカーなどの操作に慣れること、恐怖を和らげることに時間を費やします。走り続けることで徐々にスピードに慣れ、車両感覚も少しずつ上達していきます。余裕があれば右折や車線変更を試します。無理は禁物です。
●最後も、エンジンOFFまで自分でやってみます。
ブレーキを踏んだまま、シフトレバーの位置を”P”(パーキング)へ、サイドブレーキ(フット式もあります)をかける、ライトの消灯、ウィンドウが閉じてることを確認してエンジンのボタンを押下してオフにします。もしくはキーをひねってオフ。サイドブレーキをかけてからP(パーキング)へ入れたほうがいいという意見もありますが、どちらでも問題ありません。いずれにせよ、最後の最後までフットブレーキは踏んだままです。
昔は手で引きあげるサイドブレーキに効きが甘いものがあって、傾斜のある所ではサイドブレーキを先に上げて、フットブレーキを離してもしっかりと止まっているのを確認してからパーキング(MTの場合1速)にシフトしていました。そうしないとギアに負担がかかる恐れがあるからです。先にサイドブレーキをかけている人も、もしサイドブレーキの効きが悪ければ同じことなので注意しましょう。
●最後の最後に、アドバイザーに良い点と悪い点を評価をしてもらってください。
悪かった点は次回の課題として再トライ、そして、同時に新しいことに少しずつステップアップしていくというのが理想です。
しばらくは緊張で手に汗をかくことでしょう。でも、しばらく走っているうちに嘘のように緊張がほぐれてきます。この感じを持続させるためには繰り返しの練習が必要です。次の練習までに1週間以上のブランクを開けないのが理想です。
今回は低予算での練習と題して、ネット情報とは少し違った内容でご紹介しました。実際の練習は、できるだけ天気の良い、すいた道や時間帯を選んで練習するのがいいと思います。間違っても通学や通勤の時間帯だけは避けてくださいね。最初は助手席にアドバイザーがいることで大きな安心が得られます。この安心感があなたを一気に上達させてくれます。そして少し慣れてきたら、できるだけ一人でも運転するようにしてみてください。より自信が付くと思います。
独り立ちしてしばらくしたら、再度同じアドバイザーに運転を見てもらってください。変な癖がついていないか、危険な運転をしていないかなど、自分では気が付いていない意外な指摘があるものです。
もし、誰かに頼らずに最初から一人で練習したいという気概のある方はこちらの記事「最初から一人で練習する方法」も参考にしてみてください。
当ホームページの「お役立ち情報」には、運転が不慣れなあなたのために、シーン別の具体的な内容の記事がありますので、あなたの興味のある記事から是非ご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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