脱初心者:高速道路で追突されないために①

高速道路は、交差点や人の往来がないので、ある意味走りやすい道路と言えます。しかし、ハイスピードゆえに一旦事故が発生すると重大な事故につながります。その事故の中でも、圧倒的に多いのが追突事故です。

渋滞の最後尾にトラックが突っ込むような事故は後を絶ちません。その他にも、故障などで路肩に駐車しているクルマに追突するなんていう事故もよく耳にします。

追突事故は、追突する側の過失がほとんどで、追突される側に防止の手立ては無いように感じます。じゃあ、追突される側は全く運任せなのかというとそうでもありません。それなりに、注意できることはあります。

これからご紹介する方法で100パーセント事故を防ぐことは無理かもしれませんが、覚えておいて実践に生かしてみてください。

○渋滞編

前方で渋滞が発生していて、減速、あるいは停車しなければならないときは、追突される恐れがあります。先ずはハザードランプを点けて後続車に知らせましょう。後続車があなたのハザードランプに気が付いて、同じようにハザードランプを点灯したらまずは一安心です。

もし、後続車がいつまでもハザードランプを点けずに近づいてきたときは、追突されるかもしれないので警戒を解かないでください。中には、渋滞に気が付いていてもハザードを点けないドライバーは少なからずいますが、念のためです。

実は、上記のことを実施する以前にもっと大切なことがあります。それは、常日頃からしっかりと車間距離をとって走ることです。先行車が急ブレーキを踏んでも大丈夫なくらいの距離だと思ってください。一般的には、前車との間に2秒間以上の車間距離を取ってくださいと言われています。

そしてもう一つ、これは少し上級編になりますが、前方で渋滞を認識したら、即座にハザードを点けて、その渋滞の最後尾のクルマに追いつくまで、できるだけ後ろから来るクルマを引き付けることを意識して、時間をかけて一定の負の加速度で減速します。わき見や居眠りをしている後続車の運転手に渋滞を知らせる為の時間稼ぎです。

もし後続車が最後まで気が付かなかったとしても、あなたのクルマがゆっくりとでも走っていれば、衝突時のスピードはあなたのクルマのスピードの分だけ相殺されます。最悪の追突だけは避けられる可能性があります。

後続車がいないときは、後続車がミラーに映るまで、渋滞の最後尾まで到達しないようにゆっくり走る事もあります。

それでも、渋滞の最後尾に追いついてしまったときは、一番左の走行車線に入り、前車との車間距離をしっかりとって停止してください。万が一後続車が突っ込んできたときには追突される直前に路肩に逃げることができます。言うほどに上手くいかないかもしれませんが、何も考えずに最後尾につくよりはましです。

いずれにしても、渋滞で自分が最後部になる(なった)ときはミラーで後方の確認を怠らないことが大切です。何も考えずに渋滞の一番後ろについて走るのはお勧めできません。

以前、安全運転管理者の講習で、高速道路での実際の追突の瞬間の映像を見たことがあります。追突された車は炎上し、運転手は助かりませんでした。映像を見る限り、もし以上のような行動をとっていたら、追突自体は避けられなかったかもしれませんが、炎上するほどの激しい衝撃は避けられたのではないかとの思いもあり、今回ご紹介させていただきました。

高速道路で追突されないために②では、故障などでクルマを停車せざるを得ない場合の対処法をご紹介しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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