脱ペーパードライバー:ハンドル操作には個人差があるけど

初心者のうちは、ハンドル操作がぎごちないのは仕方ありません。慣れてくると自分なりの操作の仕方が身に付いてきます。運転に慣れていない状態で、ハンドル操作をあまり気にし過ぎると肝心の運転がおろそかになる恐れがあります。

クロスハンドル(回すときに腕が交差する操作)や送りハンドル(腕を交差させない操作)はダメだとか、それぞれに言い分はありますが、極端にぎごちなかった人も数カ月もすれば見た目にも違和感がなくなっているものです。最初からあまり気にしないほうがいいと個人的には思っています。

ちなみに、私は送りハンドル派ですが、状況に応じてクロスすることもあります。

しかし、できるだけしないほうがいいハンドル操作はあります。二つ紹介します。

しないほうがいい操作とは、内掛けハンドルと手を滑らせてハンドルを戻す行為です。

内掛けハンドルとは、どちらかの手をハンドルの内側からハンドルを握って回す操作をいいます。左手をハンドルの内側から握って右に回す、その逆も同様です。ハンドルを切る角度によっては力が入れやすく、楽にハンドルを切ることができます。

この方法を使っているドライバーは、年配の方に多いように感じます。現在ではパワーステアリング(油圧でハンドル操作をサポートする機能)が一般的ですが、昔の車はハンドルが非常に重かったため、力を入れやすい内掛けハンドルがよく使われていました。私が自動車学校に通っていた頃のことですが、教官が教習車を移動させる際に内掛けハンドルをしているのを何度も見かけたことがあります。

内掛けハンドルはとっさのときに対応できません。これが私がおすすめしない一番の理由です。通常は問題なくても、いつどんな状況に出くわすとも限りません。もう片方の手でサポートするので大丈夫だという人もいますが、初心者のあなたにはおすすめしません。

写真はイメージです

もう一つ気をつけたいのは、ハンドルを切った後に手を滑らせて自然に戻す行為です。走行中の車は、ハンドルを回した後、自然と元の直進位置に戻ろうとします。そのため、交差点を曲がった後などに手を離してハンドルを戻す人を時々見かけますが、これは危険です。緊急時に対応が遅れる可能性があるため、ハンドルを戻す際も、しっかりと握って自分で操作することが大切です。普段から手を滑らせてハンドルを戻していると、車種によってはハンドルがうまく戻らないことがあり、レンタカーなど慣れない車を運転したときに焦ることがあるかもしれません。

どちらも、絶対ダメというわけではありません。上記2つのハンドル操作をしているドライバーの中にも優良ドライバーは大勢います。私がお世話になっている教習指導員もやっぱり打掛ハンドルしてます(笑)。私もバック駐車の時にハンドルを手の中で滑らせることがあります。最初にも話したようにハンドル操作には個人差があります。慣れた方法が一番かもしれません。

初心者やペーパードライバーの方であれば、まだ運転の癖がついていないはずです。ぜひ、最初からより安全な運転方法を身につけ、それを習慣にしていただきたいと思います。

追記

レッスンでバック駐車の練習をしていると、次第にハンドル操作に違和感がなくなってきます。無意識に大きく右に左にハンドルを回しているのがとても効果的なようです。試してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習  Reリーフ

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