新入社員がペーパードライバー、業務で運転させる前に
4月から新入社員がやってきます(3月に書いてます)。企業によっては業務で社用車の運転をしてもらうこともあると思います。最近の若い人は免許は持っていても、免許取り立てか、もしくは免許取得から1度も運転したことのないペーパードライバーであることが少なくありません。そんな新入社員にいきなり運転させるのも不安ですし、そもそも危険です。今回はそんな人たちに運転を覚えてもらい、安全に運転できるための方法を紹介します。
同僚による指導
新人であれば、いきなり一人で営業に出かけることも少なく、最初のうちは先輩や上司との同伴での外出が多いかと思います。その時間を運転の練習に使うのはとても効率的です。実際に運転することになる社用車で、実際に走る道路での練習はとても効果的です。
自動車学校のクルマのように、助手席に補助ブレーキが付いていないので万が一の時は少々不安ではありますが、今は、通販で簡易補助ブレーキなるものが購入できるのでそれを利用しても良いかもしれません。
デメリットは、教える人の立場によって、ドライバーが不必要に緊張してしまうことです。新入社員はただでさえ不安でいっぱいです。できるだけ緊張させないような配慮が必要です。間違っても威圧的な指導は避けなければなりません。
自動車学校のペーパードライバー講習を受けさせる
自動車学校によっては、ペーパードライバー専門の講習があります。資格を持った現役の指導員による講習で、初めは校内のコースを使って練習するのでとても安心感があります。いわゆる自動車学校のイメージと違って、ペーパードライバーに関しては、指導員もかなり優しく教えてくれるのでおすすめです。
デメリットといえば、近くに自動車学校があればいいのですが、なければ通学が大変です。また、ほとんどの場合、使用する自動車が自動車学校の車となるので、社用車をはじめとして、自宅のクルマ、もしくはレンタカーで自分の気に入った車で練習することはできません。他にも、繁忙期は募集していない、教える人が毎回違っていて、言われることも人に寄って違うなど、いろいろと問題があります。
出張型のペーパードライバー講習を受けさせる
同僚の指導や自動車学校での講習のデメリットを補ってくれるのが、出張型のペーパードライバー講習です。ほとんどが個人経営なので、教え方も丁寧です。出張型であれば、社用車を使い、苦手な箇所を繰り返し練習することができます。ほとんどの場合、練習を受けた社員の運転レベルをフィードバックしてくれるので、業務でクルマを運転させるときの参考にもなります。新入社員の練習には一番のおすすめです。
デメリットは、これはどの場合でも言えることですが、やはり指導する人によって差が出ることです。ホームページなどで、指導者の経歴や実績、人となりなどをよく見て選択するのが良いでしょう。
経費は会社が持つ
以上、3つのパターンをご紹介しましたが、学校でも出張でも、ペーパードライバー講習を受けさせるにはある程度の出費が伴います。もし、この選択をされる場合には是非その経費を会社が持ってください。会社は社員を大切にしているということを示すことにもつながります。
人によっては、運転が苦痛で会社生活がストレスになることもあります。できるだけ安心して運転ができるようにするのは会社の務めでもあり、やがてはそれが会社にとってプラスとなります。投資と考えればわかりやすいと思います。
運転が主な業務なら、できるだけ早く運転に慣れてもらわなければなりませんが、そうでなければ、決して急かすことなく、社員が安全運転を遵守し、事故を起こさないことを第一に考えることが大切です。
最後に
ペーパードライバーは新入社員とは限りません。部署の異動などで突然車を運転しなければならない例も少なからずあります。クルマの運転ができないと仕事にならないような部署もあるでしょう。ペーパードライバーの人は、運転できる人が想像するよりずっと運転することに恐怖を感じています。その辺りを十分に配慮してあげる必要があります。
そして万が一の事故の際には、決して運転手をとがめることなく、本人に原因と対策を考えてもらい、そのうえでアドバイスをしてあげてください。それでも、事故を繰り返す人は、運転をナメているか、誤解を恐れずに言えば、そもそも運転に向いていないことも考えられます。社員と会社の両方を守るためには、その辺の見極めも必要かもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ