脱初心者:事故を起こしたくなければカーブミラーを大いに活用して、かつ過信しない
見通しの悪い交差点には、カーブミラーが付いていることがあります。あの凸面鏡になっている丸いミラーです。時々、トラックがぶつかったからなのか、あさっての方向を向いているのをみかけます。でも、安全確認にはなくてはならないものです。
カーブミラーと言っても、大きく二つに分けて、見通せない交差点にあるものと、文字通り山道のような緩いカーブで先が見通せないところにあるものとがあります。コーナーミラーと呼ぶ人もいますが、ここでは両者ともカーブミラーとします。
実はこのカーブミラー、凸面鏡になっているので、かなり広い範囲を写すことが出来るのですが、例えば、交差点で一旦停止した後に注意深く観察してみると、少なからず死角があることがわかります。
停止線で停まってカーブミラーで確認したあと、左右からクルマが来ていないと思ってクルマを進めると、思わず目の前に人が歩いていたり、自転車が飛び出してくることも少なくありません。
カーブミラーには死角があります。死角から出てきたものと衝突しないためにも、ミラー確認後の発車の前に一呼吸置きましょう。カーブミラーで確認できても、クルマの前部周辺をあらためて確認し、左右を自分の目で見ながらゆっくりと交差点内に進入することを忘れないでください。
ほとんどの場合、交差点で一旦停止した後にカーブミラーを見ていると思いますが、運転に少し慣れてきた人限定で、もっと効率的なカーブミラーの使い方をご紹介しておきます。
一旦停止する少し手前からカーブミラーを見始めるのです。そのわずかな時間差、あるいは数メートルの差で、自分が停止線で一旦停止したときの状況(未来)をあらかじめ見ておくことが出来ます。
停止線で止まる少し手前でのミラー確認で、死角に入る直前の歩行者や自転車の存在がわかります。わかったからといって過信してはいけませんが、存在がわからないよりわかっていた方が、より安全だということです。
そして、死角のほかに、もう一つ注意してほしいのが、カーブミラーの映像は距離感が実際とは違うという点です。これについては、鏡像が実際より小さく映るので遠くにいるように感じる、と思いきやその逆です。映っている道路も同じように縮尺されて映るので実際より近くに感じます。実際に経験しないとわからないかもしれませんが、距離感が違うということは覚えておいてください。
また、こちらが優先道路を走っていてもカーブミラーが付いている交差点では、チラ見でもいいのでチェックしながら走ることをお勧めします。
脇道から車の鼻頭がいきなり飛び出して出てきても、カーブミラーを見ていればある程度の予測ができ慌てずに済みます。時には優先だと思ってそのまま飛び出してくる人がいることも考えられます。そんなときにも、万が一に備えてブレーキ側に足を移し替えて急ブレーキをかけられる態勢を取ることができます。
以上は、交差点にあるカーブミラーの話でしたが、山道のような先の見通せないカーブに設置してあるミラーも、見えない箇所を見えるようにしてくれることは同じです。言うまでもありませんが、交差点のように一旦停止してから確認するものではありません。走りながら対向車が来ていないかどうかを確かめるためのものです。
山道のカーブミラーにももちろん死角はあります。山道の路肩を歩く歩行者や自転車が、突然目の前に現れることもあります。仮に映っていたとしても、それらは小さくしか見えないので、走りながらのチラ見では気が付かないこともあります。その存在を予測しながら走ることが大切です。
最後に
カーブミラーはドライバーの大きな助けとなります。映っているものは現実ですが、すべてを映しているわけでもなく、その映像も自分自身の目で見るよりかなりデフォルメされています。過信することなく、あくまでも補助的なものとしての利用を心がけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ