4・5・6月は小学生の重大事故が多い
入学式からしばらくが経ちました。一年間で小学生の事故が一番多いのが5月です。年々死亡事故件数は減ってはいますが、それでも一定数の子供が犠牲になっていることに間違いはありません。特に新1年生に多く見受けられます。続いて2年生、3年生の順となっています。
入学当初は、集団登校や親に見守られる中での通学だったのが、ゴールデンウィークを過ぎたあたりから、少しずつ通学にも慣れ、帰宅時間もまちまちになり、暖かさも手伝って何かと開放的になる季節です。この時期になると18:00近くまで外は明るく、子供たちは一旦帰宅したあとも、自転車に乗って遊びに出かけるかもしれません。
この記事を書いているのは4月の中旬ですが、子供たちの事故件数は、5月に次いで多いのが4月です。5月がピークではありますが、新一年生が、初めて自分たちだけで通学デビューするのが4月ということを考えると十分理解できます。
4月に続いて6月も決して事故は少なくありません。これも予想でしかありませんが、梅雨の時期になり傘をさして歩くことで周りが見えなくなることも多少なりとも影響があるような気もします。これは、ドライバーも同じことで、雨によって視界が悪くなることが十分考えられます。
そして時間帯を見ると、夕方15~17時台が一番多く、朝の7時台がそれに続きます。どちらも通学時間帯であることは言うまでもありません。
私の地域では、平日15:00~17:00まで特定の区間では車両進入禁止になる所もあります。しかし、すべての道路が規制されるわけではないので、やはり、特にその時間帯は学校から離れたところでも、子供の飛出しを想定して走ることが大切です。
子供の交通事故死者数は、年々減少傾向にあるとは言うもののゼロではありません。重傷者数となると、現在でも数百人という数字になっています。平日の登下校時間はもちろんのこと、帰宅後から暗くなるまでの間は特に子供の存在に注意する必要があります。
子供は交通安全に対してはまだまだ未熟です。学校などは子供に安全教育をしていますが、どれだけ教育してもすべての子供が理解し、行動に移せるわけではありません。歩いているときだけではなく、自転車での事故も少なくありません。やはりドライバーが積極的に子供たちを守るしかありません。飛び出す子供には一切の罪はないと考えて運転すべきです。
特に生活道路では、どこからでも子供が飛び出してくると思って、いつも以上に速度を落として、左に寄り過ぎて走らないようにすることも大切です。
それでも事故は起きると考えてください。注意のし過ぎはありません。
これは、初心者であるあなただけのことではありません。ずいぶん慣れたドライバーでも注意の足りない人はいます。お互いに悲しいことにならないように、心して運転しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。