脱初心者:左右の見通しの悪い交差点での注意点

左右の見通しの悪い比較的小さな交差点で、こちらが一旦停止しなければならないような場面では、特別な注意と安全確認が必要です。停止線で一旦停止しても、左右が見通せないからです。生活道路にこのような交差点が多いと思います。

たとえ小さな交差点でも、ぶつかれば大事故になる可能性があります。交差点の状況によっても多少違ってきますが、今回は、一般的な安全確認の方法をご紹介します。

①停止線の手前で一旦停止

見通しの悪い交差点では停止線の手前で停止しても左右の確認はできませんが、それでいいのです。一旦停止のラインは、偶然のタイミングで左右から車両や人が突然現れても物理的にぶつからない位置に引いてあります。

②ほんの少しだけクルマを前進させて、左右からの車両の走行を妨げない程度に、交差する道路にボンネットの鼻先を少しだけ出して、あなたの存在をアピールします。そこでふたたび停止します。こうすることで、左右から来る車両は、少しだけ飛び出したボンネットを見て、あなたの車が出ようとしていることを認識します。

あなたの存在に気が付いた車両は、減速してあなたの車(鼻先)を避けて通過しようとします。あなたからは見えなくても、接近するドライバーに認識してもらうことで、出合い頭の衝突を未然に防ぐことができます。もし、あなたが見通せるところまで、車の先端を大きく出してしまえば相手も避けきれないかもしれません。

③次に、あなたはハンドルを抱えるようにして、顔をフロントガラスにできるだけ近づけて左右を見てください。それでも、左右が見通せないときは、できるだけその体勢を保って左右を見ながらゆっくりと前進していきます。左右がしっかりと確認でるまでは停止と前進を繰り返します。

車の鼻先から運転席までは車種によっては1メートル以上の長さがあります。鼻先にカメラが付いていればいいのですが、さもなければ左右が見通せません。少しでも前かがみになって左右を見るように努力してください。

以上が基本となります。実際にはこれほどの見通しの悪い交差点には、だいたいカーブミラーが付いています。しかし、ミラーがあさっての方向を向いている事もよくあることです。また、カーブミラーだけを頼って一旦停止を怠ったりすると、ミラーの死角から自転車や人が突然現れる事もあります。

昼間は見通しの良い交差点でも、夜間はさらに別の危険が潜んでいます。無灯火の自転車や黒っぽい服の人などはほとんど認識できません。そのような状況を想定し、目を凝らして周辺を見ることも大切です。また、交差点をまっすぐ通過するときは、向こう側の路肩を走る自転車や歩行者にも要注意です。

とにかく、しっかりと目視することです。一か八かの見切り発車だけは絶対に止めましょう。すべきことはとっても簡単なことですけど、特に慣れた場所では、いつも大丈夫だからとつい確認を怠ってしまうこともあります。どんな時間帯であろうと、どんな場所であろうと同じように左右の確認をしっかりとしなければいつか痛い目に遭います。

人の心理としては、成功体験を積み重ねるとそれで良いと判断するようになります。私の考えはいつも同じです。心の付け入る隙をなくして、”安全確認を習慣にしてしまいましょう”ということです。私も完璧とは全然言えませんが、以前に比べたらかなり進歩したと自負しています。あなたにも心からそうなってほしいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ

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