一時停止場所とは、一度確実に停止することによって事故を防ぐ場所です
一時停止の義務のある交差点で一時停止違反をすると2点の違反点数と普通車で¥7000(この時点)の反則金となります。ドライバーによっては停まったつもりでも、実は確実に停止していない場合が少なくありません。確実に停止なんかしなくても、左右をしっかり確認しているので、そこまで厳密に停止しなくても良いのではないかという人さえいます。
私は、警察の一旦停止取り締まりの場面に何度か遭遇していますが、特別に取り締まりをしているときは、完全にタイヤが停止していないとアウトとなりますが、パトロール中に違反を発見したような場合は多少緩いような気がしてます。後者の場合は、スピーカーからの警告だけで済んでいた例もありました。
私も一人の一般ドライバーとして、加点と反則金はうれしくありません。以前は多少ずるをしていた時もありましたが、現在では、どんなに見通しの良い交差点でも、周りに人がいなくても、全然クルマが走っていないようなところでも、一旦停止義務のある所では必ず停止するようにしています。もちろん踏切も同様です。
実はこの一時停止、意外や意外守っていない人が少なくありません。実は、最近乗ったタクシーも完全には停止しない運転手でした。それも、一日に2回利用したのですが、それぞれ別の運転手でしたが、2人とも完全に停止せずに、そろそろと通過する運転手でした。ちょっとビックリしました。
ある元警察署長の手記にこんなのがありました。「そんな場所で止まっても安全は確認できないからと、止まらずに左右を確認しながら進んでいませんか?一時停止場所とは、左右を確認する場所ではなく、一度確実に停止することによって事故を未然に防ぐ場所なのです」最初は?でしたが、読み進めるうちに、なるほど、そういう意味があるのかとひざを打ちました。
そしてその手記は続きます。「ほとんどのドライバーは、自分で安全を確認しているから大丈夫だと思いがちです。でもそれは、これまでの自分の経験を過信しているにすぎませんか。だとすれば、これまで事故を起こさなかったのは偶然に過ぎません」と。
一旦停止のラインが左右を見通せないところに引いてあるのは、そこで停止することで、交差する道路に偶然にも全く同時に通過する車両、自転車や歩行者がいた場合に衝突を未然に避けることができるからです。その確率は低いと思うかもしれません。でも低いからと言って甘く考えているのでしたら、それこそこれまで事故にならなかったのは偶然にすぎないのかもしれません。その可能性があるのなら、その可能性を排除しようと努めるのが安全運転だからです。
ちょっと堅い話になってしまいましたが、そんなに難しく考える必要はありません。一時停止の場所では、そのラインを超えることなく確実に一旦停止するだけのことです。あなたの免許証を汚すこともなく、一旦停止の時間もわずか数秒のこと、反則金だって払わなくて済みます。なにより事故を未然に防いでくれるのです。
そして実際の場面では、停止ラインで一旦停止した後、ゆっくりと前に出て少し進んだところで再度停止して左右の安全運転を確認します。これは多段階一時停止と言われていて、ラインのところでは左右が見通せない場合によく行われれています。あなたも是非、多段階一時停止を励行していただきたいと思います。
メリットの割合が圧倒的に高い一旦停止、是非習慣にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ