脱ペーパードライバー:信号の変わり目は、進むか止まるか悩ましい

交差点では、信号が青から黄色に変わるタイミングで、そのまま進むか、少しくらい急ブレーキになっても止まるべきなのかといったジレンマに陥ることが少なくありません。

熟練ドライバーでも判断に迷いが生じる場面は多々あります。信号が黄色に変わったその瞬間に、そのまま進むか停止するか悩ましい範囲(区間)のことを「ジレンマゾーン」と言います。

そのまま進んだ場合、交差点内で赤信号になり、交差する道路から、車両、人や自転車が青信号で侵入してくる恐れがあります。また、対向の右折待ちのクルマが右折をかけてくれば衝突の恐れもあります。

反対に、停止しようと急ブレーキを踏めば、停止したために追突される恐れもあります。

このようなジレンマゾーンに対して、飛行機の離陸決心速度※のような明確な答えはありません。

※離陸決心速度:離陸を安全に中止できる最大速度を言います。これを超えるとたとえ直後に機体に不具合が発生しても離陸を中止できません。

しかし、一つだけこのジレンマゾーンを短くする方法があります。それは交差点に差し掛かるときのスピードを抑えることです

どれだけ抑えるかはこれも答えはありませんが、少なくともスピードがゆっくりならゆっくりなだけ進むか止まるか判断する時間に余裕がうまれます。仮に止まることになっても、追突される恐れが少なくなります。

初心者からベテランまで、この方法しかジレンマゾーンを小さくすることはできません。

現実の場面では、信号で止まりたくないがために、黄色どころか、赤になっても交差点に進入するクルマは少なくありません。右折待ちの対向車、交差する道路の車両、人や自転車(あるいは対抗する右折待ちの車両)のほとんどはそれをわかっていて、見切り発車などしないように心がけています。でも、中にはそうでもない人がいて大きな事故につながることも少なくありません。

交差点で、あなたが取るべき行動は大きく2つです。交差点の侵入速度は控えめにすること、発進の時、あるいは通過するときは信号が青になっても、青であっても左右を確認してから進むことです。(右折待ちなら、対向車両が侵入してこないことを完全に確認してから右折する)

※交差点内で右折待ちをしていて対向車がやってくる、黄色になり、そして赤になり、それでも対向車が侵入してきた場合は、やはり衝突を避けるために対向車をやり過ごします。すでに信号は赤ですが、あなたは交差する左右の車両に注意しながら、合法的に右折をすることができます。

実際の場面では、前方の信号が青のときは、黄色に変わるかもしれないと予測しながら進みます。交差点手前で黄色に変わったら、急ブレーキを踏まなくても止まることができるなら停止します。逆に言えば、急ブレーキになるのなら通過するというのが一般的だと思います。

急ブレーキの度合いが曖昧ではありますが、大切なことは、青から黄色に変わるその瞬間に素早く反応できるように心構えをしておくということです。「かもしれない運転」ですね。

参考までにもう一つご紹介します。歩行者信号を見て、信号の変わり目を判断するというのがあります。歩行者信号は車両用信号より早めに変わるからです。歩行者信号が点滅を始めると、やがて車両用信号は黄色に変わることが予測できます。

これも、一つの目安になります。ただし、交差点の大きさによってその時間差は違いますし、交差点によっては、全く当てはまらないこともあります。以前、早合点して、青信号なのに止まってしまったクルマを見たことがあります。これはやり過ぎで危険です。あくまでも目安としてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ

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