知り合いが事故にあいました

少し前になりますが、知り合い(以後彼と呼びます)が自動車同士の事故にあいました。残念なことに彼は全治2か月ほどのケガ(むち打ちと骨折)を負ってしまいました。彼から事故の状況を詳しく聞くことができたので、その時の状況と、どうすればよかったのかを検証してみます。

また、今回の事故で自動車保険のことについても少し勉強になったこともありましたので、それにつきましては日を改めてご紹介します。

彼は夕方の日没を過ぎた薄暗くなったころ、ライトを点灯しセンターラインのない生活道路の優先道路を制限速度内で走っていました。

見通しの良くない交差点でしたが、彼がその交差点に差し掛かったちょうどその時、左からクルマが現れました。そのクルマは停止線で一旦停止したのですが、左側だけを確認し、彼のほう(右側)を確認することなく出てきたため、彼のクルマの左サイドに衝突し、彼のクルマは右側に横転し、横倒しになったまま180°回転しました。

彼のクルマにはドライブレコーダーが付いていたので、見せてもらいました。

相手のクルマが一旦停止をした後、彼のほう(右側)を見ることなく出てくるのは確認できましたが、彼のクルマの横っ腹に衝突されたことからも、衝突の瞬間に相手のクルマは映っていませんでした。

彼の言い分では、相手のクルマは一旦停止したので、まさか そのまま出てくるとは思わなかったそうです。一旦停止したのを確認できたのは衝突するわずか数メートル直前でした。

彼がその衝突を避けることは無理だったと思われますが、それでも過失割合は、2:8で彼に2割の過失ということになりました。

警察の現場検証も行われ、彼にも衝突を回避する義務があったと言われたそうです。では、いったいどうすればよかったのでしょうか。

レコーダの動画では、一旦停止を確認したのは、衝突の数メートル直前ではありましたが、左からのクルマの鼻先が見えた時点ではまだ10メートル以上距離がありました。

その時点で、そのクルマがそのまま出てくるかもしれないと思い、彼がブレーキを踏んで減速をしていたら、事故は避けられなくとも、横転は避けられたかもしれません。横転が避けられたら、重傷を負わずに済んだかもしれません。

”そんなバカな、優先道路を制限速度内で走っていて、一旦停止線の義務があるクルマに対して、どうしてブレーキを踏んでまで、減速する必要があるのか”という声が聞こえてきそうです。実際、彼も同じような心境でした。

彼の名誉のために言っておきますが、彼は30年以上事故を起こしていません。

私も実際その場面で減速できたかというと絶体の自信ありません。しかし、その後に自分にも似たような状況があったときに、無意識にブレーキを踏んで減速していました。

私は、運転に関しては相手のことを信用していません。というより、人間はミスを犯す生き物だと思って運転しています。

今回のこの事故においても、現場検証の警察官の言う通り、彼は相手のクルマの鼻先が見えた時点で減速すべきであったと思われます。

難しい状況ではありますが、こんな場合でも、自分にもいくらかの過失があるということを忘れないでください。

相手にしても、右を見ないで発車することなど通常ではありえないことでしょう。うっかりしたことを認めています。

人間が運転する限り、ヒューマンエラーは起きます。こちらが優先だから、ルールを守って運転しているからと言ってすべて安全・安心だと思わないことですね。それが今回の教訓です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

岐阜・愛知 運転初心者・ペーパードライバー出張講習 Reリーフ

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